福岡分会の正式再起動後初となる記念すべき昨日は、滴水先生・Kさん・私エイカンの3名でした。
Kさんとは初めてでしたが、これからよろしくお願い致します!
・基本式
・雲手 平円、立円
・九星式 金剛搗碓、斜行雲手、擠、按
・[才闌]摧手 (雲手で攻撃を捌く)
・衝捶
まず基本式、金鶏独立の「腕の曲げ角度」についてご指導がありました。
自分でも今までに色々と試してはいたので「ウムー」と思っていたのですが…が、これは滴水先生から手首の角度について一言頂いただけでアッサリ解決してしまいました。
形が修正できたことの嬉しさもありましたが、ここ、実は自分の思考回路の危なっかしさを再認識させて頂いたことも大きかったと思います。
「何かおかしいな」とは思いつつも、「こう考えたら辻褄が合うからイイか」という風に現状を正当化してしまうというか…上手く言えませんが、今後も「都合のいいように解釈したがる自分」が出てきたら、一つずつでも修正していきたいと思います。
雲手では 『肩や手首を柔らかく、動きを大きく』とご指導がありました。
そこを意識すると今度は骨盤ごと上体が回ってしまい、安定感が失われ…と悪戦苦闘だったのですが、
滴水先生 『動作が縮こまったり、腕だけ動かしたりにならないように。中国武術の考え方では、肩から指先はまだ腕の一部にすぎません。それに加えて意識を広げ、感覚を広げ、視野も広げて大きく動きます。エイカンさんはまだ腕だけで大きく動こうとしてますが、そうじゃないんです』
…制空圏半径60センチ、という話ではないのですね(汗)
[才闌]摧手では主に雲手その2でユックリと動きながら、相手の手を弾く際の腰の切れやヒジからの捻りを注意しながら行いました。
滴水先生 『相手の攻撃を早く捌かねばとつい焦りがちですが、[才闌]摧手の練習には「咄嗟にどうしたらいいか分からずに固まる」ということがないよう訓練する意味もあります。最初は当てませんから、まずは迫ってくる攻撃に慣れること、そして落ち着いてシッカリ捌くことを心掛けてください』
雲手をしながら実際に相手の力や体重を感じてみると、特に下段を捌くのは想像してたよりも難しかったです。
でもこういう練習をすると一人練習でもイメージの持ちやすさが断然違ってきますので、注意された点に気をつけつつまた日々練習していこうと思います。
擠と双按はまず定歩で動きと呼吸を確認し、その後は移動しながら行いました。
滴水先生 『雲手の自然呼吸と違って、擠と双按は意識して特殊な呼吸をします。深い呼吸だけでなく、軽い呼吸で弾みをつける部分もあります。呼吸力を養成する練習としてもこの2つは重要です』
自分としては呼吸もさることながら、動作に伴うイメージの持ち方にひたすら四苦八苦でした。例えば「重いものを抱えているつもりで」という場合でも、傍目には軽いものを大げさに抱えているようにしか見えないようで…難しいです(汗)
擠については初めて用法をいくつか見せて頂きまして、またその他の技についても用法をいくつか見せて頂きました。
自分なりに「接近戦ではコンパクトな動きで」とか「腕を回して相手を崩す」というイメージを持っていた技法についても、実は全然違っていたので驚きました。(同時に、イメージ通りに相手が崩れてくれなかった理由も少しだけ分かった気がします)
衝捶については…ほぼ進歩していませんでしたが(涙)、それでも滴水先生の衝捶をジックリ見せて頂くことが出来ましたので、拳の高さ・膝の向き・逆手の脱力・順歩の胸の張りとあわせてまた練習に励みたいと思います。
最後に「フェイント」ついて質問をさせて頂いたので終了時間が延びてしまいましたが(スミマセン)、内容の濃い錬修会だったと思います。ご指導ありがとうございました。
帰りがけにKさんと色々お話させて頂いたのですが、長年錬拳されているだけあって、色々と勉強になることが多かったです!
これから福岡分会も頑張っていきましょう。お疲れ様でした。
福岡分会の練習記も掲載して頂きありがとうございます。読み返してみると、非常に参考になります。福岡分会のほうもぜひ頑張って参りましょう!
Kさん一昨日はお疲れ様でした。
書き漏らしも多いですし(擠を月偏に変えてみるお話とか)、記憶違いや不適切な箇所もあるかと思います。
コメントかご連絡を頂ければスグに訂正しますので、よろしくお願い致します。
エイカンさん、
いつもながら、ありがとう。
おかげで楽ができます。
何より、毎回ここまで詳細に書き留めようとする努力が、ちゃんと自身の糧になっているようで、それが何より嬉しいです。
Kさん、ようこそ。
さすがに豊富な経験をお持ちなだけに、基礎がしっかりしていて習得が早いように感じています。いえそれよりも、たぶん戸惑われてらっしゃることは私の想像以上のはずですが、毎回よく復習していらっしゃる様子なのでそれが習得が早い一番の要因でしょう。もうしばらくは、畳み掛けるような詰め込みでいくつもりですので、そのつもりでいて下さい。
エイカンさん、1個だけ。
<イメージ通りに相手が崩れてくれなかった理由
口伝によるコツや意法というのは魔法の呪文のようなものなのですが、それを充分に吸収して真金に変えるのには、さらにはそれを地中深くから掘り出すためには、ああだろうか?こうだろうか?の四苦八苦の蓄積がものを言います。
現在わかった!と思っていることも、同じ口伝(教示)であっても、先々には何もわかっていなかった!と大きく落胆することがあるかもしれませんが、その時が、またさらに大きな飛躍の機会になります。
楽しみに致しております。
14日の福岡分会には、九章さんもいらっしゃるはずです。
また、見学&体験御希望の方もあります。
当初の予定を変えて、当分は敢えて他所への募集掲示はしないつもりです。少なくともしばらくは、ご縁のある方だけに致します。
そのぶん、各人への指導は濃くなりますので覚悟して下さい。
練習記も当初は「拙文も掲示板のにぎわい」という気持ちで書いていましたが、今は先生の仰るように「自分の糧」としてとしての意味合いが大きくなってきました。
ただ書いて一仕事終えたような気になっては何の意味もないことと思っています。
それと、自分なりに発見したと思ったことが大ハズレ以下なことはしょっちゅうですが、口伝の場合もそれは同じことなのですね…心しておきます。
まだ入門半年で、「積み上げては否定され壊される」という部分でもホンの入口を垣間見た程度ですが、自分にとってこれは単に技法上達の問題にとどまらない大事な修行のような気がしています。
今はもがいている最中で何も掴んではいませんので、うまくまとめることは出来ないのですが…