志、恒、決(尖)

以下、陳金(「金」が三つ/鑫)師伝とされる要訣からの抜粋です。
()内は、例によって大まかな大意です。
 
●志:志者心之所云也。意念一發、而志即随其意之所往而亦往。・・・・・此練拳所以貴立志。尤貴致志、苟能致志、加以果毅功夫、則有志者競成、他日不可限量、皆志之為也。此練拳貴乎有志。
 (「志」は心のおきどころ。意思・意念の向かうところ。錬拳ではまず「立志」を貴ぶ。「志」を貴びよく致せば、剛毅(根気・気力)の功夫が加わり、けして失うことがない「有志」が備わってくる。錬拳は「有志」を貴ぶ。)
 
●恒:天地之道、唯有一恒字可以成事。恒、久也。・・・・・志為作事之始、恒為作事有常、二字乃学拳要訣、・・・・・。
 (天地の道は、唯一つ「恒」によって成り立っている。「恒」とは恒久・永続、つまりやる気を保持して根気よく続けるということ。「志」はことを為す出発点で「恒」はことの継続を常とすること。この二字は学拳の要訣である。)
 
●尖:尖、決也。心貴決断、人惟犹疑不決、多敗乃事、*学思*恒二字雖好、苟不決断、則所学无論何事、皆辦不成。惟拿定主意、一直長往、心不回惑、尖而后所学所思、加以恒久工夫、則万事皆可有成、何況拳之一藝手、此学拳犹貴于尖也。
  ※学思:学ぶことと、深く探求すること。
 (「尖」は「決」、決心・決断のこと。決心をためらっていては、たとえ「学思」の二字を常に心掛けていたとしても、な~んも意味はないし、な~んにもならんぞ!※面倒なので以下略・・・要は腹を決めてやるべきことをやらんかいっ!!です。)
 
 以上を平たく言えば、「志・やる気・覚悟」のことです。当門の伝統に基づく重要な教義で、授法の要(かなめ)であり、当門の門人である証(あかし)であり誇りです。

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