津屋崎本部錬修会 2013.1.13

久々にちょっと、感想を書き留めてみようと思う。

●拳士教室

 曇っていましたが、無風で穏やかな気象であまり寒くありませんでした。
 独りで梨花槍を四尺の短棍で練ってみる。
当然とり回しは軽快になるので、運勁も技法の質もそれに特化して変わってくる。
八極門の森田先生は、短棍を用いて拳法の套路を見直してみて大きな成果があったとお聞きしている。そこまでにはほど遠いが、多くの工夫の余地を感じて面白かった。
 後半、gishaさんがいらっしゃり梨花槍の後半の套路を指導する。
いよいよ旋風槍(横掃千軍)の大技の部分。こういう大胆な動きは日常ではなかなかないだろうと思うが、懸念したよりうまくこなしてらっしゃる。前半部で基礎ができてきたので、きっと気持ちがいいのだろうと安心する。それが一番。
 ただこの先は細かい進退や前半と重複する技法も多く、しっかり覚えて頂くにはやはり難儀するかもしれない。数技をワンセットとして区切って何度も反復して積み重ねていこうと思う。
●健身太極拳教室
 生徒5名。
 ウーファさんに基本式の号令を掛けて頂いて、全員の姿勢のチェックをする。概ね良好。
膝の向きや円襠について指導する。
 続けて単式で斜行雲手。深く大きな呼吸で自然な発力を体験してもらう。崩炸の斜行雲手もやってみた。大きくのびのびと気勁が運用できるので気持ちがよいはず。内纏の雲手との複合も体験してもらった。
 小休止して、引進歩(五行歩)をやる。中定歩(封閉式)の時、集中して精神がぴんと張り詰めるいい感じが出てきた。そう、これが技法であり武術というものであることを感じてくれだしたようだった。
やはり大切な錬功なんだと私自身があらためて再認識した。
 仆歩(鋪地鶏)からの単把はハードなはずだが、全体にいい形になっている。基本式の貯金が活きているのがわかる。
 久々に衝捶もチェックしてみた。
さすがにウーファさんはいい感じが出ているが、他の方々は練習不足なのが一目瞭然。予想通り。しばらくは教室の錬修項目に入れることにしよう。
 推手。時間が無かったのでいきなり単推手を前後の活歩と横の並歩で行う。
推される圧力を全身に伝えて化しつつ、運勁を重心の移動と歩に連動させることを感じてもらう。やはり時間が足りなかった。もっとじっくり時間をかけなくてはいけないと思った。
 健身教室のはずだが意欲が高いベテラン3名につられて、最近はついつい拳士教室なみの尺度での評価や厳密な指導になってしまう時がある。じっくり観察してみると、ちゃんとそれなりの効果は上がっているようだ。少なくとも根っこの基礎部分は、それでいいのかもしれないと思うようになってきた。

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