陰陽消息盈虚訣(太極図説)その2

陰陽消息盈虚訣(太極図説)/四徳八法


陰陽消息盈虚訣(太極図説)
 四徳;息盈消虚
  息者則引、太陰勢也。
  盈者則進、少陰少陽勢也。
  消者則落、太陽勢也。
  虚者則空、少陽少陰勢也。
 八法;接引進轉撃蓄留停
  接者交手也。
  引者引透也。
  進者前進也。
  轉者轉關也。
  撃者打敵也。
  蓄者含蓄也。
  留者留有餘地勿用十分力也。
  停者窮兵莫追不犯吾界即止也。
 停接引則息、引進轉則盈、轉撃蓄則消、蓄留停則虚。
 息者必盈、盈者必消、消者必虚、虚者必息。


四徳;息盈消虚/引進落空
 陰が外にあって盛んで小さな陽を包んでいく状態を「息」、そして「引」。
 陰が減衰し少極を取り巻く陽が増勢していく状態を「盈」、そして「進」。
 陽が盛んで外に出て小さな陰を中に抱え込んでいく状態を「消」、そして「落」。
 陽が減衰し少極を取り巻く陰が増勢していく状態を「虚」、そして「空」。


引進落空
 通説
  接触したら相手の動きを化勁で無効化する(引)、
  好機を逃さず進出して優勢を得る(進)、
  作り出したスキ/弱点(空)に極め技を打ち込む(落)。


四徳解
「引」;接触したら相手の動きを読み取って無効化して崩し、
「進」;一瞬の好機を逃さず進出して封じ優勢を得る。
「落」;更に体制を崩しながら打ち込んで地面に転がし、
「空」;次の連撃を用意しつつ相手の戦意そのものを挫いて空じる。


八法;接引進轉撃蓄留停
「接」;接触する事。方法は攻撃でも防御でも構わない。
「引」;相手の力や技法を無力化してスキを作る事。
「進」;一瞬の好機を逃さず迫り詰め寄る事。
「轉」;四肢や体を転じることで、相手を崩してさらに優位に立つ事。
「撃」;文字通り加撃する事。
「蓄」;さらなる攻撃の為に準備をする事。
「留」;主導権を維持したまま優勢を保つ事。
「停」;自分の優勢を納得させ、戦いを終わらせる。


 相手の攻撃を無力化しながら、相手を地面に転ばすかねじ伏せて肉体的効果以上に精神的なダメージを与えることで、最終的に相手の戦闘意欲そのものを挫くことを目指すのを戦術上の理想、戦略上の目標とする。
 打撃による粉砕を最終目的にせず、相手の戦意そのものを挫いて屈服させるのを本義とする。ゆえに、基本技法としてのいわゆる四正四偶の八法(才朋、才履、擠、按/捺、採、才列、肘、靠)においては、拳脚の打撃技法を敢えて外してある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です